適応障害という心の病気

適応障害という病気をご存知でしょうか?
適応障害とは心の病気で、鬱病と比べ原因となっているものが特定できるものになります。

厚生労働省のサイトより引用。

適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。

学校や職場、その他人間関係で大きなストレスがあり、その場所に行く、その場所に行くことを考える、その場所に行こうとすると症状が現れるという事です。

症状は人それぞれ違いがあり、抑うつ気分、不安、焦り、些細なことで涙が出る、不安を強く感じた場合汗をかいたり、めまい、頭痛、耳鳴り、不眠、吐き気、のぼせなどほか様々な症状が現れます。

その反面、原因となる事を考えないで済む時間帯、原因となる場所に行かないでいい時間などは症状が楽になり、趣味をたのしんだり、会話を楽しんだりできる、という特徴があります。

原因はなんですか?

まず原因の特定が大切です。
ほとんどの場合は原因となる人間関係があると思います。
職場での上司・同僚、学校でのクラスメイト・先輩・後輩・先生、子供の幼稚園・保育所・小学校の父母、義理の父母や兄弟、近隣住民、などなど。夫や妻、実の父や母、なんていう場合もあると思います。
適応障害は日々のストレスが原因となる事がほとんどです。
よく関わりのある人間から受ける小さなストレスが蓄積されたものが、体に変化をもたらせます。
我慢強い人、言いたい事を言えない人、周りの目を気にする人、他にも、精神的に強いほうだと思っている人、言いたい事を言っている人でも「まさか自分が」と思っている人でも適応障害になってしまう場合があります。

まずは心療内科へ行ってみましょう

家の近くは近所の人に見られると困る、という場合は隣の駅ぐらいの距離がおすすめです。
通いやすい心療内科を見つけましょう。
心療内科は保険適応です。普通の病院です。
普通の内科や耳鼻科のように初診受付をし診察をしてもらいましょう。

診察は基本的に言葉で症状を説明する問診です。
血圧を測ったり、心拍を図られたりする場合がありますが、基本的に内科や耳鼻科のように体に触られることはありません。

自分の心を整理し、今の症状と原因となったと思われる事をを説明しましょう。

薬を処方される事もあります。
不安や緊張を和らげる薬や睡眠薬、症状がひどい場合は抗うつ薬などです。

心療内科への受診は1度キリではなく、定期的に通う事になります。
日々の出来事を記録し、次回の受信で説明できるようにしておきましょう。

客観的証明が必要です

いつもは元気なのに原因となる場所や原因となる集まりになると症状が現れるというのが適応障害の特徴です。
なのでなかなか周囲の人たちに理解してもらえない病気です。

病気の治療のために仕事に行くことが出来ない、という場合も出てきます。
そういう時は「傷病手当金」の書類を作成しましょう。
傷病手当金とは、病気やケガなどで仕事が出来なくなった人のために全国健康保険協会が支給してくれる手当金の事です。
傷病手当金の書類には医療機関の証明が必要です。

心療内科に受診した際に、傷病手当金の書類を提出し、症状、診察記録など必要事項を記載してもらいましょう。
それが客観的証明となり、病気が認められます。

傷病手当金の書類には会社を休んだ証明も必要です。
会社の人事や総務の担当者に欠席した記録など必要事項を記載してもらいましょう。

その他、自分でも記載しないといけない項目があります。
不明な時は近くの社会保険事務所などの受付に出向き、記載方法を教えてもらいましょう。
書類は郵送で提出も可能ですが、窓口での提出も可能です。
記載ミスなどがあると、郵送で返ってきて、訂正したものをまた郵送で送りなおして、と時間がかかってしまうので可能であれば窓口でチェックしてもらい提出する方が安全です。

原因となる事柄から距離を置きましょう

適応障害は原因となる場所から離れる事で症状が治まります。
まずは原因となった場所から距離を置く方法を考えましょう。

職場の場合は可能であれば上記で説明したように傷病手当金の書類を準備し、一定期間職場から離れましょう。
もし傷病手当金の書類を書いてもらう人が原因の人なのであれば、他に頼める人がいないか探してみましょう。
それでも他に頼める人が居ない場合は家族や友人に代理人を頼み、代わりに会社に出向いてもらいましょう。
また、上司に相談できるのであれば、部署や営業所の移動、担当の変更などを申し出てみましょう。

学校の場合は、原因の事柄にかかわる時間を出来るだけ短時間に済ませましょう。
可能であれば先生や友人に症状を説明して協力者になってもらいましょう。
教室であれば、授業中や必要な時間以外は逃げ場を探してください。
休学出来るのであれば休学手続きをしましょう。
とにかく、距離を置くことが大切です。

その他の人間関係の場合、出来るだけかかわる時間を減らしましょう。
何か新しいことを始めてみるのもいいと思います。
習い事や仕事の時間を増やしたり、趣味の時間を増やし、忙しい自分を作り、原因となる人間との関わりを断る理由を作りましょう。

もし家族が原因の場合もかかわる時間を減らしましょう。
個人の部屋があるのであれば、必要以上は部屋から出ない、もし個人の部屋が無いのであれば外に出て休める場所を探しましょう。
家族との縁を切るのは難しいことです。
距離を置く、関わる時間を減らす、など工夫することが必要です。

まずは原因から離れることが大事です。
心を休め、楽しいことを考えて、辛いことを考えない時間が必要です。
ゆっくり焦らず休みましょう。
ストレスでダメージを受けた脳には、自分が思っている以上に負担がかかっています。
時間がかかるかもしれません。休むことで余計に焦りを感じる人もいるでしょう。
でもとりあえず、心が落ち着くまで心を休ませてください。
そして焦らずゆっくりこれからの事を考えましょう。